このため、何らかの方法で丈夫な胃腸にするのも、統合医療だとも書きました。
同じような趣旨のことを、江戸時代中期の禅僧の白隠禅師(1685-1768年)も言っていますね。静岡県沼津出身の白隠禅師は、座禅のやり過ぎでうつ病のようになり、京都に行き山中で行者のような人から、下半身を鍛える方法を教えてもらい、うつ病のような症状から治り、その後、それを全国にひろめました。
白隠禅師は、ある姿勢をとりながら、「下半身の中以外には、天国や極楽や安穏や智恵や財宝や命はない。下半身の中にこそ、天国や極楽や安穏や智恵や財宝や命がある」と毎日念じなさいと勧めています。
ある姿勢については、具体的に詳しく白隠禅師は説明していないため、現在では、白隠禅師が京都で教えてもらった下半身を鍛える方法はハッキリわかりません。ある姿勢ついては、私はこうではないかと推測はできますが、、、。
とにかく、白隠禅師も下半身を鍛えなさい、間接的に下半身に含まれる胃腸も鍛えなさと言ってますね。「飯はおいしくなり、疲れにくくなり、目もよく見え、肌もきれいになり、よく眠れるようにもなる」と言ってます。
白隠禅師には、私の記憶間違いでなければ特異な逸話が残っています。白隠禅師が住職をしている寺の近所の娘が父なし子を産み、父親にその子の父は誰かと激しく問い詰められ、困った娘は「その子の父は白隠禅師だ」とウソをつき、「坊主のクセに、、、」と、白隠禅師は町内から激しく批判を受けたが、一切弁解しなかった。そのうちに、白隠禅師に悪いと思った娘が、その子の実の父の名前を明かした。