カキドオシはシソ科の植物で、日本全土の道端などに自生する多年草。連銭草ともいい、血糖値降下作用、体内の脂肪や結石を溶解させる作用がある。子供の癇の虫に効くとされる。強壮や利尿作用もある。消炎薬として黄疸にも有効。主な薬効成分は揮発油成分。長く煮詰めると精油成分は揮発するため、煮出す時は長く煮ない。揮発油以外に主成分は、セスキテルペン類、フラボノイド類、グレコミン苦味成分、硝酸カリ、サポニン、樹脂、タンニン類。
副作用が認められない薬草として、1968日本生薬学会で発表され糖尿病薬としても使用されている。血糖値降下作用はタラノキ皮よりも高い。
カキドオシの名前の由来は、隣接地から垣根を通して進入してくることから。このような身近な薬草が、今では全く無視され雑草扱いに近いですね。日本の庶民の暮らしに長年溶け込んでいた日本の伝統の薬草文化が滅びたのは、もったいないですね。