甲状腺ホルモンが過剰(甲状腺機能亢進症/バセドウ病)の場合、収縮期高血圧(上の血圧が高い高血圧)となりやすく、甲状腺ホルモンが足らなくなる(甲状腺機能低下症)場合、拡張期高血圧(下の血圧が高い高血圧)になりやすいです。
拡張期高血圧(下の血圧が高い高血圧)のほうが、収縮期高血圧(上の血圧が高い高血圧)より危険と言われてますが、甲状腺ホルモンのT3が血管をゆるめる作用が弱いため、末梢血管抵抗が上昇するからです。
β遮断薬(ベータブロッカー)は、甲状腺ホルモンが過剰(甲状腺機能亢進症/バセドウ病)による高血圧に有効で、ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)は甲状腺ホルモンが足らなくなる(甲状腺機能低下症)ことによる高血圧に有効です。
高血圧もいろいろの原因があり、まさかと思うことが原因になっている場合がありますね。