安易に抗生物質を濫用して急性喉頭蓋炎や髄膜炎などに効かないようにするな:感冒との鑑別が困難なことも

安易に抗生物質を濫用して急性喉頭蓋炎や髄膜炎などに効かないようにするな:感冒との鑑別が困難なことも

安易に抗生物質を濫用して耐性菌を発生させていれば、抗生物質が急性喉頭蓋炎、髄膜炎、肺炎などの感染症に効きにくいので、注意しましょう。

急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋の細菌感染による上気道疾患である。重症例では急速に進行し、予期せぬ窒息を来たすことがある。なお、単に喉頭蓋炎と言った場合もほとんどはこの急性喉頭蓋炎を指す。感冒との鑑別が困難なことが多い。



急性喉頭蓋炎は、小児(2〜5歳程度)に多いが成人例も散見される。細菌感染が主である。インフルエンザ菌b(Hib)による症例が多く、次いで肺炎球菌、溶連菌がみられる。 欧米諸国ではHibワクチンのため、小児のインフルエンザ菌による髄膜炎・喉頭蓋炎は減少している。ワクチンの効果を失った成人患者の割合が増加している。

抗生物質の投与。嚥下困難があるため、経静脈投与が主体となる。インフルエンザ菌bは、現在BLNARなどの耐性菌が増えている。生命にかかわる事態では、抗生物質が効かないことは許されないため、当初より第三世代セフェム系(ロセフィンなど)やニューキノロン系抗菌剤(クラビットなど)が投与される。

喉頭蓋の腫脹がひどい時には、経静脈的にステロイドを投与し、浮腫を軽快させ気道を広げる治療も行われる。病勢によっては気管内挿管や緊急気管切開が行われることもある。(ウィキペディアによる)。

髄膜炎とは、細菌、結核菌、カンジダなどの真菌、ウイルス、梅毒菌、ワイル病、ガンなどの腫瘍細胞、膠原病などによって、脳や脊髄を包んでいる脳脊髄膜に炎症が発生する症状です。

細菌性髄膜炎は、高熱と寒けが始まり、ひどい頭痛や吐きけが伴い次第に首の後ろがかたくなり、けいれんや意識が落ちることも。治療開始が早ければ、知能低下などの後遺症が残りにくい。針を腰にさして細菌の種類を調べ、それに適したアンピシリン(Alfasilin)500mgなどの抗生物質を使います。



2019.09.07 | 共通テーマ : 日記・雑感
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