【膀胱炎の種類】
■急性膀胱炎
(1)細菌感染による急性膀胱炎、、、大腸菌、ぶどう球菌、変形菌、陽球菌、緑膿菌などの細菌が膀胱粘膜に感染して発生。
これらの細菌が膀胱に進入する経路は、尿道を逆のぼる、腎盂腎炎などの菌が尿管を下って侵入、性器や腸の炎症の原因菌が侵入、扁桃炎・中耳炎などの原因菌が血液に乗って膀胱に侵入する経路、性交の際に外陰部の細菌が膀胱に侵入する経路もあります。新婚旅行の時に、外陰部の細菌が膀胱に侵入して膀胱粘膜に炎症が起きれば、ハネムーン膀胱炎と言います。
(2)物理的化学的刺激による急性膀胱炎、、、膀胱に入った異物、薬、食物、放射線治療(数年後に発生することも)などの刺激による膀胱炎。異物は、自慰行為によって尿道口を通過して膀胱に入りやすい。
(3)アレルギー反応による急性膀胱炎、、、食物、嗜好飲料、薬、香料などにより膀胱炎が発生。
(4)急性出血性膀胱炎、、、アレルギーかウイルス感染が原因で、血尿から始まる。子供に多い。
■慢性膀胱炎
(1)結核菌感染による慢性膀胱炎
(2)間質性膀胱炎、、、原因不明で中年女性に多く、膀胱の内壁にガラス繊維がたまり、膀胱が伸縮しにくくなり、下腹が固くなり、頻尿と残尿感が発生。やっと病名が10年ほど前に付けられた奇病で、治療法は膀胱にゴム風船を入れて膨らまし、ガラス繊維を割る。何年かすると再発しやすい。
(3)嚢胞性膀胱炎、、、膀胱粘膜に袋状の病変が発生。
(4)真菌性膀胱炎、、、真菌のかびによる感染。
【膀胱炎の症状】
頻尿、排尿痛、尿がにごる。排尿の終わりに血がにじむことも。痛みが下腹に感じることも。腎盂腎炎などの合併であれば、熱が発生。
特別に病気を思わせる症状がなく、痛くもかゆくもなく、ほっておいても短期のうちにおさまる無症候性血尿は曲者で、油断して病院に行きそびれやすい。そして、2~3ヶ月後や半年後に再発して、すぐ症状が消えるのは、尿路がんの特徴です。
【膀胱炎の予防】
膀胱粘膜には、細菌などに対する自然の防御力を持っており、簡単に膀胱炎になりません。しかし、疲労やストレスや病気や運動不足や偏食や睡眠不足などによる体力の低下、冷え、排尿困難となると、膀胱粘膜の防御力が弱くなり、膀胱炎になりやすくなります。このため、膀胱炎の予防としては、体力の維持、冷え症を治す、スムースな排尿を、こころがける。
性交の次の日に細菌感染による急性膀胱炎を起こしやすいやすい女性は、性交後10分以内排尿するのも予防になりやすいです。また、女性は尿道口と肛門が近いので、排便の時は前から後ろにふくことも、細菌感染による急性膀胱炎の予防法として、おすすめです。
私は、膀胱炎や風邪に毎年なってましたが、ここ6年ほどは両方ともなっていません。膀胱にガラス繊維のたまる間質性膀胱炎にも、医学的に間質性膀胱炎が命名されるまでになったようですが、病院に行かずにゴム風船以外で治しました。
物理的化学的刺激による急性膀胱炎やアレルギー反応による急性膀胱炎による頻尿や残尿感は、日常生活の一寸の変化でも生じやすいです。食べ物、飲み水、嗜好品、薬、健康食品、住所移転、旅行、アクセサリー、寝具、衣類などを変えただけでも、発生しやすいですね。思い当たることがあれば、取捨選択をやり直すほうが良いようです。
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