性行為感染症の種類と症状:敵を知れば百戦危うからずですね

性行為感染症の種類と症状:敵を知れば百戦危うからずですね

「性行為感染症の種類と症状」

■梅毒

①先天梅毒、、、胎児が母親から梅毒の感染を受ける。母親が妊娠前半に梅毒にかかった場合は、胎児は多くは死産か流産、母親が妊娠後半に梅毒にかかった場合は、出生後に乳児梅毒として、第2期梅毒の症状である全身のリンパ節が硬く腫れたり、梅毒性の発疹などが現れます。以前は、開拓村などに多かったようだ。

胎児期に感染し、梅毒症状が思春期に現れるのを晩期先天梅毒と言い、耳の内耳性難聴、目の角膜炎、上あごの永久歯がビール樽状に変形したりします。

②後天梅毒、、、出生後に梅毒の感染をうけたもの。ほとんど性交や性行為類似により、皮膚や粘膜から感染。しかし、性交や性行為類似がなくても、梅毒患者の血液の輸血を受けて感染したり、医療関係者が梅毒菌のトレポネーマに触れて梅毒に感染することもあります。

第1期梅毒、、、感染後3ヶ月までの期間。感染しても約3週間は潜伏期間で症状出現せず。3週間後から、梅毒菌が侵入した陰部や唇、乳房、指などに1cm以下のかたいしこりができ、やがて痛みのない潰瘍に変化します。さらに、このかたいしこりの出来た部位近くのリンパ節がかたく腫れます。この腫れも痛みなし。梅毒血清反応検査は、感染6週間後でないと、反応が出ない。

第2期梅毒、、、感染後3ヶ月~3年まで。全身のリンパ節が硬く腫れたり、梅毒性の発疹などが現れ、全身懈怠、微熱も。

梅毒丘疹が陰唇、肛門周辺、乳房の下に現れ、平らにかたく盛り上がり、表面がふやけた結節になるのを、扁平コンジロームといいます。

■淋菌性尿道炎、、、性交による感染翌日から男性の場合、排尿の時に激痛があり、膿が出る。女性の場合は、それほど痛くない。

■エイズ、、、感染は、性行為、母子間感染、血液によってです。感染して2ヶ月以上経過すると血液の中に、HIV抗体が出来、エイズ検査をしてエイズに感染したかどうかわかります。感染して2週間たつと、のどの痛み、発熱、リンパ節の腫れ、筋肉や関節の痛みが発生します。このような症状は約2週間で自然に消え、何の苦痛もない無症候性キャリアに移行します。2~9年の無症候性キャリアは、体内にエイズウイルスがいて他人に感染させます。無症候性キャリアの次には、エイズ関連症候群に移行し、強い疲労感、体重減少、下痢、発熱や下痢、リンパ節の腫れが発生します。

エイズ患者は内出血しやすく、血班が皮膚の表面に見られるといわれています。血班が皮膚の表面にある人との、●●は避けたほうが良いと言われています。

■軟性下かん、、、性交によって軟性下かん菌に感染すると、1週間以内に数個の大豆大の柔かくと痛みのある潰瘍が、ペニスの先端近く、女性は陰唇や膣前庭に現れます。同時に梅毒にも感染すると、潰瘍が徐々にかたくなります。

■鼠径リンパ肉芽腫、、、性交によって、クラミジアより大型の微生物によって感染し、陰部にびらん、さらに感染2週間後ほどからリンパ節が腫れて痛む。近年、日本では発生していない。

■クラミジア感染症、、、クラミジアは、尿道や子宮頸管の円柱細胞に感染して、男性では非淋菌性尿道炎を発生させ、外尿道からでる分泌物でパンツが汚れ、尿道のかゆみや軽い排尿痛を伴います。

女性では、子宮頸管炎が発生して、こしけが少し増える程度で、つい見過ごしやすい。ほっておくと不妊症の原因になりやすい。妊婦がクラミジアに感染すれば、生まれてくる赤ちゃんにトラコーマや肺炎を感染させやすい。

クラミジアが目の結膜に感染すれば、トラコーマとなる。

■性器ヘルペス症、、、単純ヘルペスウイルスが外陰に感染し、水疱や潰瘍が出来る。

①急性型性器ヘルペス症、、、性行為後1週間以内に、外陰に軽いかゆみが生じ、その後突然に歩行や排尿が困難なるほどの激痛が生じます。鼠径リンパ節が腫れ、押すと痛い。発熱があることも。

②再発型性器ヘルペス症、、、疲労や月経により発生する。すでに体内に潜伏している単純ヘルペスウイルスが、性交と無関係に外陰部に出現して、水泡や潰瘍を繰り返す。軽い痛み。

③誘発型性器ヘルペス症、、、潰瘍は少なく数個までで、一般的に症状は軽い。副腎皮質ホルモンや抗がん剤の使用、開腹手術、下腹部への放射線治療により発生

■膣トリコモナス症、、、トリコモナスに感染している人との性交によって感染する。膣炎の一種でもあり、トリコモナス原虫の感染によって起こり、膿を含んだ泡沫状のこしけで、膣粘膜が赤くなっている。強い外陰部のかゆみや排尿痛も伴う。こしけの異常で婦人科を受診する女性の約3分の1は、膣トリコモナス症。

■膣カンジダ症、、、膣炎の一種でもあり、カンジダやトルロプシスなどの真菌に感染して起こる。白色で、酒粕状やヨーグルト状や米粒ぐらいのかたまりのこしけ、かなり強い外陰部のかゆみが、おもな症状。性交だけでなく、糖尿病や妊娠時や長期間抗生物質の使用などで、抵抗力の落ちている時にも感染しやすい。

2019.09.10 | 共通テーマ : 日記・雑感
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