抗生物質起因性腸炎の種類とは?出血性大腸炎・ぶどう球菌性腸炎・偽膜性大腸炎の3種類

抗生物質起因性腸炎の種類とは?出血性大腸炎・ぶどう球菌性腸炎・偽膜性大腸炎の3種類

抗生物質起因性腸炎の種類としては、出血性大腸炎、ぶどう球菌性腸炎、偽膜性大腸炎の3種類があります。抗生物質を使用して、ある病気を治療中に併発しやすい出血性の下痢で、使用している抗生物質の使用を中止すれば、抗生物質起因性腸炎は治ります。

抗生物質起因性腸炎の出血性大腸炎は、寒い季節に子供や青年に多発しやすく、扁桃炎や気管支炎や中耳炎などの治療にペニシリン系やセフェム系の抗生物質を使用した場合、2-3日目頃から腹痛と血便を伴う下痢が続く。下痢便中に多くのオキシトカ菌がいる。大腸内視鏡で深部大腸に全周性の発赤、浮腫、びらんが認められる。横行結腸など深部大腸がおかされやすい。原因となる抗生物質の中止と輸液などの対症療法で、抗生物質起因性腸炎の出血性大腸炎が改善します。

抗生物質起因性腸炎のぶどう球菌性腸炎とは、ペニシリン系やサイクリン系の抗生物質の使用によって、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、毒素を出す耐性のぶどう球菌の異常発生で、下痢が生じます。

抗生物質起因性腸炎の偽膜性大腸炎は、老人の重い病気にリンコマイシンやクリンダマイシン系の抗生物質使用中に起こりやすい発熱や腹痛を伴う血性下痢です。これらの抗生物質の使用によって、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、毒素を出すクロストリジウム・デフィシル菌が異常発生して大腸の粘膜に病変をもたらして発生する下痢。内視鏡で特徴のある偽膜が確認できます。原因となる抗生物質を中止し、対症的に点滴で脱水を改善します

抗生物質以外では、非ステロイド性消炎鎮痛薬、抗がん薬、、経口避妊薬、免疫抑制薬、重金属製薬などが原因で下痢が発生することもあります。

2019.09.16 | 共通テーマ : 日記・雑感
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