ヨガなどでも、自分の過去を丁寧に思い出す、観察する方法がありますが、過去の悲しいこと、口惜しいこと、怒り、恨みなどから逃げずに正面を切って対峙するのはつらいため、なかなか実行できません。また、少しやったぐらいでは効果が分からないため、実行しにくいです。
しかし、断食道場3週間に入ると、空腹で夜ほとんど眠れずに、布団の中で過去が思い出されます。思い出しながら、無意識に廊下まで聞こえるような大きな声で独り言を言いがちです。オリに入れられたトラが暴れているような感じです。「昨晩はずいぶん大きな声で独り言を言い続けておられましたね」と言うと「本当ですか?覚えていません」との答え。
しかし、断食道場4日目から夜はおとなしくなり始め、昼間は目付きと顔つきが良くなり、サッパリした雰囲気になり始めます。私は、それを見ると、あの人も、心の奥底に隠していたか押し込んでいた苦しい過去の思い出を断食道場で夜吐き出して、浄化したのだな、良かったなと思います。
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